|
冨士会長を訪ねて、久しぶりに京都に出向いた。
会長は耳が少し遠くなられたが、お元気そうに見えた。
「田中はん、岸田川でいっぺんこれでサクラマスを狙ろたったらは」と、6mと4,5mのラインを頂戴した。
私は先生に恩返しの意味も込めて、「先生、こんなん釣れました」と岸田川のサクラマスをテンカラで釣り上げたいと心に誓った。
また来年は、ぜひ播磨テンカラ会の岸田川の小屋へお越しくださるようにお願いした。
夕方の納竿会まで少し時間があったので、秋の京都の街をぶらぶら歩くことにした。
すぐに高麗美術館というのがあって、「石の文化と朝鮮民画」という催し物を覗いた。
さらにぶらぶら歩くと、紫式部の墓というのがあった。こういうのはさすが京都だなと思う。
夕方から納竿会が始まった。京都北山テンカラ会の面々とも久しぶりであった。私はふだんお酒を飲まないが、梅酒の酔いが心地よかった。
三条河原町、スポーツ・バーでは、大勢の外国人も混じって、ラグビーの観戦で盛り上がっていた。
テンカラを始めて、たくさんの人と出会った。その一つ一つが人と人との縁であった。釣りの釣果というのは、なにも魚籠の中の魚のことではない。
いつも出会いは絶景なり。
|
|
|
|