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去年の冬に何度も出かけた茅ヶ岳南麓の伐採地の中でも、その雄大さが随一だった、饅頭峠南稜の伐採地へはもう一度行きたいと思っていた。
というのも、そのときには三之蔵から延々と尾根をたどったので時間を食い、肝心の伐採地に出たときには南アルプスの山々が少々逆光気味になっていたからである。
今回はすがぬまさんが参加することになったので、スケッチ時間をたっぷり取れるように、伐採地に簡単に出られる方法で行ってみることにした。前回の三之蔵からの行程の三分の一くらいとなる。
午前中は青空ではなかったが、大気が澄んで、山々はやたらとくっきりとしていた。冬にはめずらしく北アルプス方面が青空で、槍穂の峰々が白く輝いていた。
ちょうど1年ぶりとなった伐採地には早くも藪がはびこっており、もう自由に山腹を歩き回れる状態ではなかった。それでも、展望はまだまだ抜群である。風もなく気温も高いという、のんびりするには絶好のコンディションで、豪勢な風景を前にした長い昼休みには、すがぬまさんは絵を一幅描きあげた。
後半は、ぶらぶらと茅ヶ岳の美しい林の中を歩き、冬の山歩きの楽しみを満喫した。お疲れ様でした。
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