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 岩村城下町から大鹿村へ    ..山旅     >>引用
      2023/11/03(金) 08:50  No.6832
 
 
2008年以来、毎年のように訪れていた大鹿村だが、コロナ騒ぎ以来ご無沙汰で、今回は4年ぶりの訪問となった。大鹿村といっても、定宿の延齢草に泊まるためというのが目的のほとんどで、とはいっても山旅となれば山歩きを加えないわけにはいかない。

ところが行き帰りに立ち寄る山も、軽く歩けそうなところはあらかた登ってしまった。大鹿村内に入ってしまえば、あたりは、おいそれとは登れない山々ばかりなのは、行ったことのある人にはわかるだろう。

今回の参加者のほとんどは、5月の笠置山山行のときと同じである。初日の笠置山は好天だったが2日目は雨になり、山はあきらめ岩村城下町散策に切り替えたものの、雨脚強く、肝心の城址までは行かずじまいだったのが少々心残りだった。

そこで名古屋組との合流も勘案し、今度はきちんと岩村城址まで歩いてみようと、恵那集合としたのである。

幸いにも、今回は願ってもないような晴天になった。観光地ゆえ、秋の好日の人出を心配していたが、拍子抜けするような静けさだったのは意外だった。前回は街並み歩きも半分くらいははしょったのを、岩村駅から城址まできちんと歩いて面目をほどこした。建物のなくなってしまった城址は、往時を想像させる石垣こそが魅力で、次々に現れる複雑な構造に飽きることがなかった。

たどり着いた頂上からは御嶽山や恵那山が眺められ、山岳宗徒も満足できたのだった。

山梨組にとっては、えらく遠回りして、暮れる直前にようやくたどり着いた延齢草は、4年ぶりとは思えない、時間が止まったかのようにそのままで、相変わらずの佐藤夫妻の歓待に夜は更けていった。


 笠松山    ..山旅     >>
        2023/11/03(金) 09:27  No.6833
 
 
2日目は、名古屋組の帰りも考えて、飯田市の風越山の前衛、虚空蔵山を考えていた。なにせ飯田といえば風越山で、しかし、頂上まで行くのは我々にはちょっと厳しいかと、せめてその途中までともくろんだのである。

ところが出発の前日、ガイドブックを繰っていたら、その隣に笠松山というのがあるのを発見した。地元では知られていても、私にとってはガイドブックにある山々のすべてが目新しい。

33体の観音様が道々に置かれているというし、頂上展望所からの展望が抜群だとある。それであっさり、そちらへ計画を変更した。飯田インターからものの5分で登山口というのも好都合である。佐藤さんも仕事を休んでわざわざ同行してくれることになってありがたい。

これが、稀なくらいの歩きやすさと展望の山だった。地元の人以外にはさほど知られていないのが信じられないくらいである。

どうやら、かつて大平街道に接続する交易の道だったらしく、馬が歩けるように整備された道は、けっして傾斜が強まることもなく、登りもさることながら、下りやすさは、さすがに歩く時代の人が造っただけのことはあった。

道々に置かれた観音様を数えながらが登りの励みにもなった。登るにつれ秋が深まり、三十三番観音の置かれた展望所に着くころには圧巻となった。展望所が笠置峠で、少し先にはピークがあるものの、もう満足である。ここでいったんいったん道が下り気味になって続くので峠の名前があるのだろう。

伊那谷からの南アルプスは午後おそいほど良くなる。1時間ほど過ごす間にも山襞がくっきりしてきた。夕暮れ近くまでねばることができるなら飯田の街灯りとともに、すばらしい光景が見られるのではないだろうか。

佐藤ご夫妻に感謝、参加の皆様、お疲れ様でした。


 Re:笠松山    ..山旅     >>
        2023/11/03(金) 09:30  No.6834
 
 
遠く八ヶ岳に始まって、南アルプスは全山が一望できる。とても写真にはできない拡がりであった。我々がふだん見慣れているのとまったく逆の並びに見るのだから面白い。雪のついた季節なら、さらに素晴らしい展望だろう。

 Re:笠松山    ..名古屋のN     >>
        2023/11/03(金) 16:34  No.6835
 
 
本当に楽しみにしていた「延齢草」一泊木曜山行。秋深い季節の絶好の好天に、2日とも恵まれた。

名古屋市内の千種駅から集合場所の恵那駅までは、通勤通学の混雑する「快速」列車。それも多治見駅を過ぎれば、がらっと空いた車内は行楽気分に。待ち合わせ時間ぴったりに到着の「ロッジ山旅」号。

岩村の城下の道は、緩やかに城へと登って行く。のどかな人も少ない道をのんびりと。山城の曲輪(くるわ)の造り・「縄張り」の妙は、城好きにはたまらない。石垣も見応えたっぷり。頂上の本丸跡で昼食休憩の我々に、後から登って来た一行が、「岩村城はどこですか?」。「ここですよ」。名古屋工業大学の留学生グループだった。尋ねた方のお国を聞くと「コンゴ」から。古城の城址の趣きとの取り合わせに、印象に残る場面だった。

日暮れ時に着いた、標高1000mの「延齢草」。変わらぬ佇まいに、佐藤さん夫妻の歓待。背後の青田(せいた)山も、なぜか懐かしく感じられる。



 Re:笠松山    ..名古屋のN     >>
        2023/11/04(土) 07:47  No.6836
 
 
「延齢草」の建物の正式名称は「大河原中学校記念校舎 延齢草」。朝、外の空気に触れて戻るとTさんが熱心に読んでいたのが、一階の廊下に掲げられた「趣意書」。

1996年の日付けのあるこの文書の書き手の小林さんが、朝食の場に山羊の乳を持って現れた。この趣意書にある精神にも導かれて、この場にやって来ているのだなあとも思わされた。「保存運動は、村内外の若い人たちの真摯な行動によって支えられてきた」。

飯田市の中心部にも近い登山口から登った笠松(笠松山・標高1271m)の、33の観音さまを「丁目石」のようにした古い道。標高差500mほどの往復は、秋の紅葉がトンネルのようにもなったりもして歩きやすく、楽しいものになった。

頂上手前の展望台、伊那谷の飯田の街並みを眼下に、南アルプス連峰の全貌の稜線が雄大だった。写真は、そこから風越山方面を描いたSさんの水彩の山々‥。



 Re:笠松山    ..山旅     >>
        2023/11/04(土) 11:19  No.6837
 
 
観音様の写真を撮りながら登りましたが、あたりの黄葉が良かったこの観音様がベストショットでした。

 Re:笠松山    ..やまんば     >>
        2023/11/04(土) 16:33  No.6838
 
 
三度目の延齢草宿泊でした。いつも変わらぬ温かいおもてなしと、地元食材の美味しいお料理。また、すぐにでも再訪したくなる大鹿村です。
暑いくらいの好天に恵まれて、歩き易い登山道を、三十三観音石像に励まされて笠松峠迄登ったら、南アルプス全山大展望❗️
素晴らしい企画をありがとうございました。


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