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参加者がすがぬまさんだけだったので、おのずとスケッチ山行になる。こちらはどこへ出かけてもいいのだから、リクエストはないですかと聴くと、八ヶ岳が描きたい由。
ならば見慣れた南麓よりは西側に行ったほうがいいだろう、すなわち中信高原のどこかが好適である。となると、八ヶ岳への距離、そしてこの季節から考えて、まず八子ヶ峰が第一候補となる。わが定番の南側からの周回コースには、あの独特の新緑が見たくてこの時季に出かけるのが恒例のようになっている。
このコース、あとですがぬまさんに聞いたら、10年以上前の盛夏に私と西側から登って、女神茶屋へ下ったことがあるとのことだったが、すっかりそのことは忘れていた。でも東側からは初めてだというのでよかった。八ヶ岳を描くなら、東側から登るほうがいい。
地元ではズミの花も早かったので、八子ヶ峰ではそろそろ満開と思っていたのが、これは例年通りのようで、だいたい5分咲きというところか。場所によっては満開に近い木もあった。草原ではレンゲツツジもちらほら咲き始めていた。ダケカンバや、沢を埋めたハウチワカエデの新緑は期待どおりであった。
見えるべき山は、遠いところまのほとんどを見ることができた。すがぬまさんが頂稜の一角に腰をすえてから、背後をひとりのハイカーが通り過ぎただけで、あとはぐるりとメインコースを歩いて登山口に戻るまでひとりにも出会わなかった。皆さんどこへ行ってしまったのでしょうね。
来年の交通会館の展覧会では、昨日の力作がきっと飾られることだろう。
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