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公園の山なんてとバカにして、行ったことのなかった片山を始めて歩いてみたのはもう10年前のことで、自らの不明を知ったのだった。街に隣接してこれだけ樹林のきれいな山は滅多にあるものではない。しかも展望も抜群ときている。甲府市の宝だと思う。
それからいったい何度歩いたことか。ことに西の平と呼ばれる、片山の西の端に植えられたカエデが見事だと知ってからは、この時季に訪れるのが恒例になっている。
例年より紅葉の盛りが1週間ほどずれている今年、そのとおりに出かけることにしたが、手を挙げてくれたのは、足の不調がやっと回復して久しぶりの参加となったたわらさんだけだった。しかし、そんなリハビリ山歩きには、またこの山がもってこいで、なにせ無数の歩道を組み合わせたら歩程はよりどりみどりである。
時期さえはずさなければ、カエデという木は裏切らない。今年もまさしく絢爛の中を歩くことができたのだった。
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