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先日友人と蕎麦ランチをした際、蕎麦屋さんの近くにイタリア人シェフのピッツア屋さんがあり、店の前の歩道の植え込みには誰が植えたかは分からないが、カジイチゴが数株植えられていて、オレンジ色の熟した果実が数個なっていた。 こういうのを見るとすぐに採って食べたくなる性分で、早速一個を食してみた。 一緒に蕎麦ランチを楽しんだ友人にも勧めたところ、甘いネ!と一言。でしょ!(笑)
何とも言えない甘い味がして子供の頃は良くおやつ代わりに捥いで食べた。 日本に自生するキイチゴの仲間で、5月から6月ごろに実るオレンジ色の果実は食用となり、キイチゴと呼ぶところもある。 昨年、イザベラ・バードの旅で山形県金山町(かねやままち)を訪れたときも、峠道の傍には野イチゴがたくさんなっていたので、案内そっちのけで食べた思い出がある。
クリを見つければすぐ拾い、野イチゴや桑の実があればすぐに飛びつく習性はいくつになっても変わらない。代官山・恵比寿という都会のど真ん中に50年住んでいても変わらない性分はいかに小さい頃の田舎暮らしがこの身体に沁みついていることか、子供の頃の体験って終生変わることはないのかも知れない。それにしても都心の植え込みに誰がカジイチゴなど植えたのだろうか。そちらの方が俄然気になって来た。【20240511(土)】
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