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読書日記―20 >>
クマジィ 2024/08/05(月) 04:51
.gif / 2.3KB 週初めの月曜日、夕べは午後9時頃までパリ五輪をTV観戦したため今朝のウオーキングは休みとした。
本日は仕事が休みとあって、午前中所用で五反田まで出かけるが、午後は昨日行かれなかった有隣堂書店で次回読む本を探しに出かけようと考えている。パリ五輪も折り返し、勝つ人もいれば負ける人もいる。勝負の世界だからこればっかりはどうしようもない。匿名で誹謗中傷する人の気持ちは理解できない。

●寺澤 行忠著:「西行/歌と旅とそ人生」 新潮選書

【「願はくは 花の下にて春死なむ その如月の 望月のころ」――どうすれば西行のように清々しく生きられるのか。出家の背景、秀歌の創作秘話、漂泊の旅の意味、桜への熱愛、無常を乗り越えた「道」の思想、定家との意外な関係、芭蕉への影響……偉才の知られざる素顔に迫る。西行一筋60年、西行歌集研究の第一人者がその魅力を語り尽くす決定版。―本の紹介よりー】

仕事柄、自然に対する畏敬の気持ちは一般の人より強いのかも知れないし、また生まれ育った土地が山や川に囲まれて育ったせいかも知れない。西行を知ったのは年齢を重ね、芭蕉おくの細道に関する資料を読み、その舞台となったやまがた路約180kmを訪ね歩くようになって知ることになった。
能因法師の足跡(歌枕)を訪ねたのが西行で、その西行の歌枕を訪ねたのが芭蕉だったから特に興味を引くようになった。やまがた路には芭蕉の足跡が多く残されていて、まちネットはパンフレットを作成することも出来た。
芭蕉を訪ね歩いた後にまちネットのメンバーで戸沢村や庄内町の4ヶ所に西行が愛してやまなかったヤマザクラを植えたこともあった。蔵王(山形県)には西行桜が植えられていて、見に行ったことがあるが、それはそれは見事なヤマザクラに圧倒された。
西行が崇徳院との間で交わした最上川の歌がある。―強く引く綱手(つなで)とみせよ最上川 そのいな舟の碇をさめてー

臨時職員として大学で働いているのだが、ある教授が退官した際に頂いた「西行」の単行本が手元にあるのだが、600ページ(厚さにして4cm)に迫る大書は読まれないまま本棚に飾られたままなので、この夏に挑戦しようかと考えている。果たして・・・【20240805(月)】



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