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先日(11/12火)午後、千駄ヶ谷にある能楽堂で能楽鑑賞を堪能した。 国立能楽堂は中央線千駄ヶ谷駅から中央線沿いを明治通りに向かって歩くこと5、6分、落ち着いた住宅街の一角にあり、幽玄なたたずまいを彷彿させる建物でもある。能楽を趣味としている訳ではなかったが、家人が渋谷区からの招待を受け頂いたチケットを急用ができたため急遽、私が行く羽目になった。
もともと田舎に住んでいるとき、夏祭りには必ず「津谷歌舞伎」が地元の有志で主催されていて、祖母が歌舞伎大好きで夏祭りになると鑑賞するため、一番に観賞場所を取るのが私の役目だった。それと我が家には歌舞伎本(歌舞伎役者の衣装や化粧などを扱った分厚い本)が何故かあって、祭りになるとその本を借りに来ていたということもあり、自身も歌舞伎を好きになるようになっていた。
そんなこともあり、能楽も嫌いでは無く、大学に勤務するようになり、退官した教授が捨てる積りだった「能・狂言図典(小学館)」を貰い受け読んだことも背景にあった。その日も急遽その本を取り出し、当日の演目「仕舞 松風」、「狂言 鬼瓦」、「能 融(とおる)」を読んでから出かけた。“能は余白に魅力あり”と言われており、2時間居眠りをせず鑑賞することが出来た。【20241115(金)】
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