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読書日記―15 >>
クマジィ 2024/05/31(金) 05:26
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台風一号が接近中で、夕べからの雨は午前5時現在、激しさを増している。これで若葉の季節は梅雨の季節へと移り変わり、緑は一層の濃さを増していく。
昨日「ユウスゲ」の育ち具合を見たが、順調に育っていたので、支柱を添えてやったり、アブラムシが茎にビッシリついていたので、さっそく薬剤を散布してあげたりの作業をした。

●藤田 宜永著:「和解せず」 光文社文庫

【クラシック音楽のプロモーター・伊木章吾は、絶縁状態にあった大物政治家の父親の通夜に赴くが、参列を拒否される。その直後、章吾が招聘したチェロ奏者が逮捕され興行は中止に。さらには同業プロモーターの殺害事件、弟と妹に起きた不正献金疑惑と、次々と困難が降りかかる。そこへ現れたかつての恋人・美香子。孤独のなかに生きる男の愛は、どこへ向かうのか!?―本の紹介よりー】

自分の生き方、って何だろうと考えてみたことは無いことは無いが、本作品の主人公のように生きることはなかなか難しい。ただスポーツや歴史・文化を(スキー&トライアスロンなど)を通じてまちの活性化が可能なんじゃないかと五十代の中頃から芽生えてきたのははっきりと覚えている。
主人公は音楽プロモーターとしてクラシックを広めていこうとしているが、音楽とは別に親、兄弟、息子との確執に翻弄される。自分の生き方なんて一人でやろうとしてもそれは無理というもので、いかに社会と折り合いをつけて自分のたてた目標に年を積み重ねながら見つけていくしかないのではないだろうか。やっぱり藤田作品は面白い。【20240531(金)】



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