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読書日記―17 >>
クマジィ 2024/06/21(金) 03:03
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昨日の仕事休みの日は、近所の第二書斎であるコーヒー・クリエで午前と午後の2回も出かけ、残りわずかとなった本を読み切った。ウィークディのクリエは音楽イベントが無い限り、ランチ以外の時間帯は結構空いていて、集中して読書に耽ることが出来るので、私にとってはお気に入りの場所でもある。最近ではスマホ決済まで出来るようになった。(笑)

● 藤田 宜永著:「戦力外通告」 講談社文庫

【リストラされて9ヵ月。就職活動にも疲れてきた。55歳、もうやり直しはきかないのだろうか。初めて出席してみたクラス会では、中学の同級生たちも人生という舞台を降りようとしていた。失職を受け入れてくれる妻に不満はない。だが故郷で再会した晶子のことが気にかかる。様々な惑いの時を描く長編小説―本の紹介よりー】

私は2009年の8月、58歳の時に戦力外通告を受けた。(笑)
大袈裟だが自己申告でボスと相互理解をした上での円満退職ではあった。
日本のサリーマン人口は凡そ64%(正社員)と言われているが定年退職(60歳定年)後の約20年から30年をどういう形(姿)で生きていくのかは人それぞれで、私の場合は現役時代からスキー場下の湖畔で、友人がロッジやレストランを営んでいた場所を活用して、地域おこしに繋がるようなスポーツイベント開催していた。その経験を活かして退職後はNPO団体(主にスポーツ&歴史・文化)を創設、勝手連的まちおこしを長野県から山形県へ舞台を移して活動を再開した。

ただNPOだからお金にはならない、それでもやるのか、覚悟は出来ているのかという不安は無いといえば嘘になるが、人生後半はお金を稼ぐことよりも、誰かに喜んで貰える仕事をしたかったというのが心の奥底にあったのは事実でもある。仲間に支えられ、何とかこの年までやってくることが出来た。
またこの歳になると、何があってもそう驚かなくなった。人生一度切り、楽しまなくっちゃ精神は健在である。「戦力外通告」650ページを超える作品を読んで色々と考えさせられた。再再読したい藤田作品でもあった。【20240621(金)】



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