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葛西臨海水族園・・・ >>
クマジィ 2024/06/28(金) 04:47
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このところ何度か、葛西臨海水族園の記事が毎日新聞に掲載されている。
渋谷に在った造園設計事務所に勤務していた1979年から1989年の後半2年にかけて、谷口吉生建築設計事務所と東京都から委託を受け、水族園の正門入り口部の「滝の広場」を含めた「水辺の自然」の設計を担当させて貰った。開業は1989年、あれから35年が経過、谷口さんが試みたのは「建築の存在感を極力極小化して、むしろ目の前に広がる東京湾と修景によって新たに広がる樹林帯を引き立てる環境造形と呼べる方法」という考えはいまや風前の灯となっている。https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=&inst=&link_num=28606

鬱蒼と生い茂った葛西臨海公園には、樹木1700本のうち300本だけを残し、600本を伐採、800本を移植して巨大な要塞のような新しい水族館が建設されるという。“建築をつくることは余白としての庭園を生み出すことだという環境形成の哲学”はこれで失われてしまう。その上、民営化によって入園料は数倍になることが予想されるらしく、誰もが等しく自然環境を学ぶ社会教育的な性格は大きく損なわれるという。
公園全体が商業化されたテーマパークに変貌するのは明らかだと、神奈川大学教授の松隈洋氏は語っている。同じような状況は明治神宮公園の再開発にも言えるのではないだろうか。88年から89年の2年間はいい勉強をさせて貰った。あの頃の忙しさは実に楽しかった。【20240628(金)】



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