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本日より朝の気温がぐっと下がるようで、ウオーキング時に身にまとうウエアをどうしようか、コラムのキーを叩きながらあれこれ考えている最中である。週末ごろには気温も一桁台に突入しそうで、そうなると本格的な冬支度となるのだろう。特製のホッカイロ入り手袋は早いかもしれないが、そろそろホッカイロも購入して冬の準備を始めないといけない季節に突入した。
●藤田 宜永著:「亡者たちの切り札」 祥伝社文庫
【友の手はなぜ汚された? 闇を追ってマスタングが吠える――走り続けろ! 拉致、殺人、不正融資、政界の闇…読み出したら止まらない圧巻の一冊! バブルで巨額の負債を負った自動車修理工氏家豊は、六七年型マスタングで流す夜、何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。自らも凶禍に遭った氏家に、銀行員の五十嵐は不正融資を強いられたと告げて失踪。マスタングの持ち主で赤坂の料亭女将澄子にも危機が及び、真相を追うや、トラブルはさらに飛び火した! 時代の光と闇を描くハードボイルドの旗手、渾身作!―本の紹介よりー】
この作品は2019年に発行されたのだが、内容はすっかり忘れていた。 最近読みたい本が出てないので、自分の本棚をあさって藤田作品を読むことにしたのだが、スピーディな展開で600ページ余りある作品を一気に読み終えることが出来た。作品は8月に書店に並んだのだが、著者は5ヶ月後の2020年1月下旬に肺がんでこの世を去った。藤田ファンとしては残念でならない。
作品の中に主人公が夕飯を食べるシーンが出てくるのだが、本書からこの食堂を特定し食べに行ったことがあった。お客さんが帰ったころを見計らっておかみさんに聞いてみたところ、後を継いでいる息子さんが著者を知っていて、自宅のある軽井沢から出てくると寄ってくれるということだった。次に読むのはどれがいいか、本棚から藤田作品を探している。【20241106(水)】
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