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9日ノルウェーの首都オスロ(市庁舎)で開催されたノーベル平和賞を受賞した被団協代表の田中さんの予定にはなかったスピーチに感動した。 田中さんは、スピーチの中で当初予定に無かった文言を付け加えた。1994年(平6)に制定された被爆者援護法に触れ、「何十万という死者に対する補償は全くなく、日本政府は一貫して国家補償を拒み、放射線被害に限定した対策のみを今日まで続けています」と訴えた。
被団協が平和賞決定した際にも祝意を送っただけの日本政府っていったい何なんだと言いたい。アメリカの傘の下にいるとの理由からだろうが、それにしても祝意だけって聞いてあきれる。被団協一行の出席者は30名、しかし平和財団からの招待は3名に限られているので、被団協は3名以下の費用1千万をクラウドファンディングを活用したところ目標額遥かに超え、4千万になったと伝えていた。 これらの報道を見ても政府は知らんぷりを決め込んでいるにしか見えない。
むかし、トライアスロン仲間が広島に多く住んでいた(いる)こともあり、親交を深めようと広島を訪れた際、仲間に会う前、真っ先に向かったのが原爆記念館だった。 展示物や手紙などを見、読むと自然と涙が出てきて大変だったことを鮮明に覚えている。そして多くの人に一度は訪れてみて欲しいと思ったものだった。いかに戦争(原爆)が愚かで悲惨なものかを・・・これから大人に向かう中学、高校生の修学旅行でも一度は見るべきものだとも強く感じた。 「何十万という死者に対する補償は全くなく、日本政府は一貫して国家補償を拒み、放射線被害に限定した対策のみを今日まで続けています」最後に再びこの言葉を繰り返していたことにも感銘を受けた。【20241212(木)】
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