| 8月23日より第93号作業に入りました。本日、津田さち子『大和ばかの記(7)』、平木国夫『亀勇という女』、上沢祥昭の詩三篇などを人間像ライブラリーにアップしたところです。そしてこれから蛭子可於巣(=千田三四郎)『詩人の斜影』作業に入ります。長いし、ルビ多いし、かなり手間暇かかる作品なので、今度ご報告する時は九月になってしまうことでしょう。かくて、短き北国の夏は終わりぬ。
個人的にも『詩人の斜影』は懐かしい作品です。今から二十年くらい前、千田三四郎が「人間像」同人だったとはつゆ知らず、主に〈啄木〉方向から千田作品を夢中で読み漁った時期があるのです。どの作品も印象深かったが、『詩人の斜影』はその中でも洞爺丸台風クラスの衝撃だった記憶がある。その伝説の作品に今ここで再会するなんて、人生って不思議なもんだな…とちょっと思う。
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