| 九月中に平木国夫『絆』、針田和明『人魚の島』のアップ完了。 『人魚の島』は、作業前は古宇伸太郎『漂流』みたいな小説を思っていたのだけれど、やってみたらチェーホフの『サハリン島』というか。もう少し文章やテーマが洗練されれば、「人間像」初期の金沢欣哉さんがやっていた漁村文学の進化形になるんじゃないか…とか、いろんなことを思いました。ソ連軍進駐から引揚げまでの残留日本人たちの暮らしは大変勉強になった。 第一章・りしり/利尻島の少年期〜鰊漁〜小樽水産学校 第二章・からふと/元泊〜海豹島〜結婚〜ロシアパン〜岡田嘉子 第三章・とよはら/太平洋戦争〜ソ連進駐軍〜漁業トラスト〜引揚船(真岡港) 第四章・ほっかいどう/引揚船(函館港)〜CIC北海道本部〜物価局〜小樽漁業協同組合 小樽の波止場に佇む物語ラストがいいね。
今日10月1日は、買い替えた空気清浄機(コロナのおかげで量販店の人気ナンバー1商品みたいですね…)の置き場所づくりで部屋の掃除からスタートです。
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