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No.697 への▼返信フォームです。


▼ 蔵出し!木彫の味わい   引用
  あらや   ..2024/02/27(火) 18:34  No.697
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発端は道立旭川美術館のこのチラシでした。
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/abj/exhibition/program/172
2月24日(土)に上映会&トーク「音威子府を語る」なんて書いてある。いいなあ、上映会、観たいなあ…と思ったけれど、チラシよく読むと、去年の「12月22日より電話受付開始」。で、「定員50名」。普通は、駄目だこりゃ…と諦めるところなんだけど、十日前の2月15日になぜ電話をかけてみる気になったのか、自分でも今となってはよくわからない。電話してみたら、なんと予約が取れてしまったんですね。

 
▼ 旭川市彫刻美術館   引用
  あらや   ..2024/02/27(火) 18:38  No.698
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もう十年くらい前になるのかな、狂ったように旭川の彫刻写真を撮りまくっていた時期があって、その時、中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館は改修中だったんですね。かなり長い期間だったような記憶がある。それでも苦にならなかったのは、旭川の野外彫刻がとんでもないくらい数多いということもあるけれど、それ以上に、〈入館料〉を払って見る芸術や文学に嫌悪感があったから。

そんな感情がいくぶん緩和したのは、たぶん「人間像ライブラリー」を始めたからではないかと思う。自分のやることがはっきりしたから。そして、無料原則は優れた〈作品〉と出逢うための入口のひとつにすぎないと人間像の人たちに教えられたから。あまり入口のあたりでもたもたしていてはいけないと最近は思うようになっています。残された時間はそんなにはないのだから。一刻も早く〈作品〉に行かなくては。

第一回中原悌二郎賞だという木内克『婦人誕生』、えらい迫力あったなあ。旭川や東川に行くと、いつも木内克が気になる。

 
▼ ステーションギャラリー   引用
  あらや   ..2024/02/27(火) 18:41  No.699
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旭川駅には彫刻美術館の分室にあたるステーションギャラリーがあります。本館改修中の処置としてスタートしたものと記憶していますが、その後、本館が再開したので駅の方はどうなったかな…と旭川駅に着いたら即行ってみました。
行ったら、あった。入館無料だし、企画展はやっているし、関係図書コーナーはあるし、もう申し分ない。しかも、なんと、砂澤ビッキ『樹鮭・樹蝶』『カムイミンタラ』が壁にどーんと掛かっている! なんて素晴らしいんだ!
本館でも分室でもそうなんですが写真撮影は原則OKでした。ただし、個人的な楽しみの範囲内でということで、写真をSNSなどにあげるのは不可。私もこの旅行で撮りたい作品の写真は撮っていますが、このスレッドで彫刻の画像をあげないのはそのためです。

 
▼ 北海道立旭川美術館   引用
  あらや   ..2024/02/27(火) 18:45  No.700
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いや、面白かったなあ。本田明二とか峯田敏郎とか、普段、彫刻の方で知ってる人たちが〈木〉でこんなことをやっていたなんて目から鱗です。それにもまして、〈材質〉についていちいちきちんと解説しているのが興味深かった。これはホオとベニマツ、これはカエデとシナと廃材…とかね。そういえば、砂澤ビッキの作品見る時でも、これはクルミとカツラとか、これはニレ(埋れ木)とカツラとナラとか、そんなこと考えたこともなかったなあ。植木茂『トルソ』、カッコいい! 材質はタモね。
講演「音威子府を語る」。会場は関係者風の人たちで溢れていて熱気むんむん。私にはアウェイ感をびしびし感じる館内でした。

あと、もうひとつ。ここ旭川で、阿部典英さんに出逢うとは思いませんでした。私にとって阿部典英さんは毎年春に朝里川(←うちの近所)で行われる現代アート展に面白い作品をばりばり出品する人という認識だったんですけどね。(写真は今年度作の『ネエ ダンナサン あるいは 静・緩・歩』) 第2展示室「北海道美術の1980年代」でも大きく取り上げられているし。小樽へ帰ったら朝里川アート展の作品、見直してみよう。

 
▼ 三浦綾子記念文学館   引用
  あらや   ..2024/02/27(火) 18:49  No.701
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氷点橋をわたって見本林へ。昔は彫刻作品の多い忠別橋側からまわって行ったものですが、今回、駅に氷点橋に抜ける出入口を発見したので徒歩でも可能かな…と思ったのでした。日曜の朝早くだったので文学館は期待していなかったのだけど、朝九時に見本林に着くと、三浦綾子文学館には「開館中」の表示があった。ありがたい。

ずいぶん垢抜けたなあ…というのが感想です。どこの文学館もそうだけど、自分では気づかないうちに言葉でだらだら解説しすぎる。壁に蘊蓄を並べすぎる。そのくせ、肝心の本はガラスケースに入っているし。
三浦綾子文学館はそういう文学館の弱点にかなり配慮していましたね。一階の壁面を大きく使って三浦綾子の生涯を図示し、その年代の所々では家族の写真アルバムを手にとって見ることができるなど、相当踏み込んだ工夫がなされていました。壁に解説文を掲げるところを、一台の大きなプロジェクターの中で、学芸員や友の会の人たちが代わる代わる語りかけてくるアイデアもすばらしい。
すっきりした館内展示の中に、三浦綾子が所蔵していた加藤顕清『盲目の首』や佐藤忠良『スイス帽の未来』の彫刻があった。さらに奥の部屋で佐藤忠良の『三浦綾子像』を発見した時は腰が抜けましたね。この世に『三浦綾子像』があるなんて考えてもみなかった。

 
▼ 知里幸恵文学碑   引用
  あらや   ..2024/02/27(火) 18:53  No.702
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今回はバスをよく使いました。
彫刻美術館の帰り道で古本屋の看板を見つけ、それが常磐公園の近くであることがわかったので、講演「音威子府を語る」の後、旭文堂書店まで足を伸ばしました。書棚に佐藤忠良『つぶれた帽子』(日本経済新聞社,1988.12)を発見! サイン入りだったので「高いんだろうな」と恐る恐る裏頁を覗いたら1100円の値段が。即座に手に握りしめた次第です。

知里幸恵文学碑のある北門中学校にもバスで行きました。
以前からその存在は知っていたのですが、その団子を積み重ねたようなフォルムがあまり好きではなかった。けれど今までの彫刻の経験から、写真で見るのと実物を見るのとでは大きな違いがあることを知っていましたから、実物をこの目で見ない限りは「見た」とは言えないのです。雪に埋まっていました。でも、碑の大きさをしっかり目に焼き付けました。頭に雪の団子をもうひとつ被った冬の姿がユーモラス。



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