|
『TOKYO REDUX』の参考文献に手塚治虫の『奇子(あやこ)』が挙がっていたので久しぶりに読み返しました。(どこからも寄贈依頼が来ないので、『手塚治虫漫画全集』400冊、まだ家にあります) 下山事件だった。こちらも目いっぱい暗い。でも、日本屈指のストーリーテラー手塚治虫を天下に見せつけた作品ではありました。
一度はデイヴィッド・ピースの「東京三部作」を緻密に読み返そうとも思ったんだけど、誘惑絶ちがたく、「ヨークシャー四部作」の方へ舵を切りました。今、『1974ジョーカー』です。
「誰だ?」 抑えた笑い声。「知る必要はない」 「何の用だ?」 「ジプシーの流儀に興味あるか?」 「白いバンとジプシーだろ?」 「どこだ?」 「M1のハンスレット・ビーストン出口」 「いつだ?」 「もう遅いかもしれん」 切れた。
おっ! 『TOKYO REDUX』で使った技じゃないか。
|