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51年前の二月、受験のために上京した時、大学の正門前には「銃撃戦断固支持!」のタテ看がズラーッと並んでいたものだった。それが、入学のため上京した四月には、きれいさっぱりタテ看も活動家も姿を消していた。
四月になると思い出す。
昔から気になっていた本なのだが、古本に手を出さなくて正解だった。「定本」の説明には、本作は『レッド』(全8巻)、『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』(全4巻)、『レッド 最終章 あさま山荘の10日間』(全1巻)をまとめたものとあった。私が古書店で見たのは『レッド』(全8巻揃)だったけれど、四、五年前で八千円とかとんでもない値段が付いていた。『レッド』の@〜Gで〈あさま山荘〉まで話が進むと勘違いしていました。
その四月ももうすぐ終わり。五月か… 十年に一度の本に出逢ったので、五月を待たないでまた書きます。
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