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人間像ライブラリーに、『詩と創作』第1集・第2集より〈高田紅果〉〈藤田南洋〉をアップしました。啄木が小樽を離れて三年。明治43年の高田紅果たちはこんな作品をつくっていたんですね。松崎天民もそうなんだけど、昔の出版物って「くずし字」が存在します。今回も難渋したけれど、このサイトの「変体かな一覧」のおかげでずいぶん捗りました。これからの必需品ですね。 https://www.nijl.ac.jp/koten/kuzushiji/post.html
積丹半島の紀行文を書くために父と二人でわらじをはいて出かけたら、道に迷って足にマメが沢山できてしまい、見知らぬ漁師宅に泊めてもらった時のこと、大江鉱山に行って誤解を受けて人夫達にとりかこまれてしまった時、父の話し方がうまくて説得に成功し、逆にとても親切にされたことなど、大きな声で楽しげに聞かせてくれた。 (佐藤瑜璃「父・流人の思い出」第六回/小樽の高田さん)
うーん、やはり、高田紅果ではないだろうか。藤田南洋の『壜』という作品、凄くロックしていて気持ちいい。あと、高田紅果の『瑰玖』という作品、「はまなす」と読むんだと思いますが、何度見ても「玫瑰」ではなく「瑰玖」と書いてある。どうしようか悩んだけれど「瑰玖」で出すことにしました。(ちなみに、「瑰玖」でヤフーを引いてみると中国のサイトがわらわら出てくる…)
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