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「シロカニペ」の最新号、待ち遠しかったです。これには去年の9月23日「知里幸恵フォーラム」で行われた金田一秀穂氏の講演要約が載っているんですね。 じつは去年の夏頃、この講演に行こうか行くまいか、けっこう悩んだんです。でも、7月に京極町で行った私の講演『湧学館後の日々』が上手く行かなくて(音声不良)、その後、講演内容を人間像ライブラリーに起こすなどの作業に没頭したため登別に行くチャンスを逸したのでした。
金田一京助の孫というだけで呼ばれましたから、アイヌ語や知里幸恵さんのことはほとんど知らないわけで、アイヌ語やアイヌ文化に関してお役に立つお話はほとんどできません。ですが、僕は普段、大学で日本語学・言語学を教えています。言語学ではバイリンガル(二つの言葉ができる人)について扱うので「バイリンガルとしての知里幸恵さん」というお話ならできそうです。 (金田一秀穂「幸恵の言葉」/要約・山口翔太郎)
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