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No.733 への▼返信フォームです。


▼ ぼくらのジャングル街   引用
  あらや   ..2025/03/04(火) 17:44  No.733
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札幌芸術の森美術館に行ってきました。家の裏から札幌駅前まで直で行けるバスがあって、よくそれを使います。そのバスの中でいつもは『アイヌ神謡集』を手にしているんだけど、なぜか今回は『ぼくらのジャングル街』なのでした。
ひょんなことから正月にジョン・ロウ・タウンゼンドの『さよなら ジャングル街』を手に入れたんですね。これでタウンゼンドの日本語版の本は全冊集めたと思うんだけど、そしたらタウンゼンド熱が何十年ぶりにぶり返してね、『さよなら――』をいきなり読むなんて無粋なことはできない、ここは正しく『ぼくらの――』から読まなければ駄目じゃないか…となったのでした。

『ぼくらのジャングル街』、良いなあ。今回読んでいて、亀山龍樹訳の言葉の調子がひどく私に合っていることに気づきました。神宮輝夫先生の訳もいいんだけど(『アーノルドのはげしい夏』、何回読み返したことか!)、亀山龍樹の言葉には、自分の子ども時代がこのようなものであったなら…を妄想させる力を感じるのです。うまく言えないけれど…


 
▼ レッスン   引用
  あらや   ..2025/03/04(火) 17:53  No.734
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生誕120年ということで今年はいろいろな場面で本郷新に出会えそうです。
https://artpark.or.jp/tenrankai-event/hongoh_love_for_sculptures/
この「入門・本郷新」展は、三月に本郷新彫刻美術館で始まるコレクション展「本郷新 彫刻の設計図 リターンズ」の予告編みたいに感じました。
http://www.hongoshin-smos.jp/d_detail.php?no=197
本当に凄そうですね。今、そのチラシを見ているのですけれど、鹿児島市の『太陽の讃歌』や大阪市の『緑の賛歌』が写っている。遠くて、もう私には無理…と諦めていた作品、もしかしたら見られるかもしれない。あるいは、あまりにも高い場所に設置されていて肉眼ではとても確認できない真駒内公園の『雪華の像』も初めてその姿を間近で確認できるのだろうか。チラシには「なお、本展は2021年に開催し、コロナ禍で中断された展覧会をアップグレードし再現するものです」と書いてある。これは本当に凄そう。

閑話休題。「入門・本郷新」展で『レッスン』を落ち着いて見られたのは本当に良かった。以前、グランドホテルにある『レッスン』をロビーに探したのですが見つからない。なんと『レッスン』は若い外国人団体(修学旅行?)のトランクの山に埋もれていたのでした。以来、いつ行っても人がばたばた居て、写真なんか撮れたもんじゃない。

 
▼ 無辜の民   引用
  あらや   ..2025/03/04(火) 17:59  No.735
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「入門・本郷新」展は主にエスキース(本番の彫刻をつくる前の小型の彫刻)を使っての展示だったので、なにか今までには感じなかった本郷新の魅力を感じました。
例えば、この『無辜の民』シリーズ。本物は石狩浜の草茫々の場所に『無辜の民』が横たわっています。人気のない時期に行ったものだから、一人で『無辜の民』に対峙するのはなかなかに怖ろしい体験だったのを思い出します。でも、「入門・本郷新」展は違いますね。エスキースだから、このように四体を並べることによって、なにか本郷新が『無辜の民』を造った新らしい意味が生まれたようにも思う。特にこんな戦争のニュースが毎朝のニュースに平気で流れるような毎日の中ではとても意味深い。
なぜ、本郷新はこのような彫刻を生みだしたのだろう。普通、健康な肉体を表現する具象彫刻の中にあって、人間の死体を彫刻するなどということは極めて異例なことではないだろうか。『レッスン』をつくった作家が、同時に『無辜の民』をつくる作家であることは忘れないようにしたい。

 
▼ 嵐の中の母子像   引用
  あらや   ..2025/03/04(火) 18:04  No.736
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同じくエスキース。ね、かなり印象がちがうでしょう。

去年の旭川以来、デジカメを手にすることってなかったものだから、芸術の森に着いてからデジカメが電池切れ寸前なのに気がついた。まあ、シャッター音が聞こえるからまだ写るんだろうと撮っていたんだけど、帰って来てパソコンに取り入れたら、ピンボケ写真や暗い画像の写真の山でがっかりです。この『嵐の中の母子像』も、いつもならもうちょっとくっきり写るはずなんだけど… まあ、仕方ないか。電池切れに気づかぬほどほったらかしにしていた私が悪い。

 
▼ さよならジャングル街   引用
  あらや   ..2025/03/04(火) 18:10  No.737
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いやー、懐かしかったなあ。やっぱり亀山龍樹訳はいい。パソコン仕事に疲れたら、何度でも『ジャングル街』を読み返そう。
亀山龍樹訳のタウンゼンドはもう一冊あって、それは学研のジュニア世界の文学シリーズ『北風の町の娘』なんですが、こっちに行こうか、それとも、ケビンやサンドラたちの前の世代、トニー・ボイドやシェイラが登場する『海賊の島』(こちらは神宮輝夫訳)に行こうか、なかなかに迷うところですね。まあ、こういう経過を辿って、人生何度目かのタウンゼンド詣でが始まるわけです。



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