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札幌芸術の森美術館に行ってきました。家の裏から札幌駅前まで直で行けるバスがあって、よくそれを使います。そのバスの中でいつもは『アイヌ神謡集』を手にしているんだけど、なぜか今回は『ぼくらのジャングル街』なのでした。 ひょんなことから正月にジョン・ロウ・タウンゼンドの『さよなら ジャングル街』を手に入れたんですね。これでタウンゼンドの日本語版の本は全冊集めたと思うんだけど、そしたらタウンゼンド熱が何十年ぶりにぶり返してね、『さよなら――』をいきなり読むなんて無粋なことはできない、ここは正しく『ぼくらの――』から読まなければ駄目じゃないか…となったのでした。
『ぼくらのジャングル街』、良いなあ。今回読んでいて、亀山龍樹訳の言葉の調子がひどく私に合っていることに気づきました。神宮輝夫先生の訳もいいんだけど(『アーノルドのはげしい夏』、何回読み返したことか!)、亀山龍樹の言葉には、自分の子ども時代がこのようなものであったなら…を妄想させる力を感じるのです。うまく言えないけれど…
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