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久しぶりに参加の名古屋のNさんが山帰りにそのままバスで帰名するというので、バス停への交通の都合がよくて、どこぞに面白そうなところはないかなと考えた。
長年の間にはたいていの場所は歩いていて、日帰りできる範囲には目新しい山はなくなっている。ならば同じ山でも方法を変えて登ることになるが、それも枯渇気味である。
頭を絞って、やっと前日に、八方台に御射鹿池から登るプランを思いついた。これは5年前にスノーシュー遊びで逆コースでたどっているが、雪に覆われた時期だったから、無雪期の様子はわからない。つまり初めてのようなものである。
紅葉の盛りにはごったがえす御射鹿池も、まだそれほどの人出はない。そもそも、それほどいい紅葉にならないんじゃないかという今年の気候である。
雪の下は、おそらく丈の短い笹原だろうと思っていたのはそのとおりで、ときおり苔むした岩稜帯にも出くわす。適当な鹿道を拾って歩いたが、きちんとした登山道のある山に較べると足の負担は倍増する。もっと楽に行けるだろうと思っていたのが、けっこうな時間がかかってしまった。
しかし、静寂さは満点だったし、道々、出始めたばかりの最上級のハナイグチが採れたし、登りついた八方台では八ヶ岳の大展望を楽しみながら昼休みができたし、山歩きにはちょうどいい気温とあいまって大満足だった。
お疲れ様でした。
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