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Re:FM放送の録音 「山と森と旅と」 ..鉄人M
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2024/06/10(月) 15:23 No.7068
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6月3日の初回放送分を、本日、アーカイブで拝聴しました。
異演奏者による同一タイトル3曲の名演が省略されてしまっているのは返す返すも残念でしたが、来たる17日の2回目放送分は私、聴くことが出来ないので…
今回、"鉄"である私が特に興味を惹かれたのは、小海線野辺山―信濃川上間に、ワラビ採りが目的の乗客に向けて臨時駅「信濃ワラビ駅」が開設されていた…という事実です。
第二次大戦後、小海線を舞台に華々しく展開された高原野菜の鉄道輸送を円滑に行なうため、1956(昭和31)年、圃場(ほじょう。つまり野菜畑のことです…)から、野菜を貨物列車に直接積み込む作業が開始されました。
当時、白菜とキャベツを主体に構成されていた高原野菜を鉄道輸送するにあたっては、圃場での収穫と同時に始まる鮮度低下を少しでも防ぐため、鉄道輸送以前の、駅まで運ぶ輸送の時間を短縮させることが大命題でした。
そこで、高原野菜の圃場を最も長い距離にわたって通過する野辺山―信濃川上間8.1kmの中間に位置する、小淵沢起点26.4km付近の線路ぎわに仮設の集荷施設が設けられました。 本来は野辺山駅に搬入される高原野菜をここに集め、臨時停車した貨物列車に直接積み込む手立てが講じられたのです。
この施設が後年、乗客も利用出来る臨時駅「信濃ワラビ駅」として活用されるに至ったものと思われます。
仮設の集荷施設での野菜積込みシーンを、見事に捉えた写真2枚を添付してみました。 ご覧いただけましたら幸いです。
★撮影=中川浩一 出展=『レイル』No.44(2003年4月 プレス・アイゼンバーン刊)
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