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シンガポールの投資家が、総額700〜1,000億円規模で妙高・斑尾・野尻湖エリアに大規模な開発計画が持ち上がり、また白馬では外国人スキー客大幅増加している。こうして信州の山岳リゾートを世界水準に引き上げようとするニュースをみて驚くとともに、以前から思っていたことが現実化するのかと思うと、スキー好きな私としては期待感で膨らむが、一方地元社会との関わりがどうなっていくのか不安でもある。
確か11年前になるが、まちネット会員で某大学で商学部教授のスキー好きのO氏と「日本のスキー場に未来はあるか」というタイトルで自主公開講座を開いたことがあった。 これは半世紀にわたるスキー好きが高じて感じたことや、ランドスケープアーキテクト(造園家)としてスキー場の景観を眺めてきたこと、そして地域活性化(まちおこし)の活動を通して、スキー場を抱えたまちが、人口減少や平成の大合併などを経て、今後どう変わっていくのか、国際認定デモンストレーターの肩書を持つYさんをゲストに招き、討論したことがあった。
現在ニセコではラーメン一杯が2,000円とも言われ、札幌市内からニセコに来た一般スキーヤーはその値段に驚いていたが、アルバイトも1,500円ではだめで、時給2,000円以上出さないと集まらないという「ニセコバブル」が起きているという。また熊本では「半導体バブル」が起きており、周辺との家賃の問題なども起きている。 そんな中、妙高・斑尾・野尻湖エリアでもいずれこういう状態になるのではないかと思うと簡単に滑りにも行けなくなるだろうと思う。 悲しいかなインバウンドのスキー客が多くなり、日本人スキーヤーはますます減少していくのが目に浮かぶ。【20240305(火)】
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